地域文化の地産知賞
暑い日が続きます。暑い時期にはさっぱりした食べ物がほしくなります。中でも、夏はトマトとキュウリが美味しいと思います。
キュウリといえば、ある生産者のお話を思い出します。
「キュウリには上昇したヒトの体温を冷ます効果がある。夏に採れる露地物のキュウリが特に美味しいのは、ほてった体を冷ましてくれる食物をヒトが欲しているからだ。言い換えれば、体温が低いときは、ヒトはキュウリを欲しいと思わないし、そもそも気温が低い土地ではキュウリが育たない。」
そういえば、食の分野では、地産地消ということが言われています。「地産地消」には食文化への理解を深めたり、地場産業の消費を拡大したり、環境を保全するなどの役割があると聞きますが、消費者としては、新鮮で旬の食べ物をいただけることが何よりもありがたいことだと思います。そこに住むヒトと同じ水を吸い、同じ日差しを浴び、同じ風に当たって採れる旬の食べ物は、そこに生活するヒトの体に沁み込むように食べられる気がします。
そんな風にキュウリを食べながら、文化会館の自主文化事業のことを考えてみました。地方ではなかなか触れることができない都市の文化を地方にいながら観賞できることはとても素晴らしいことだと思います。今後もアンテナを高く広く張りめぐらして、多様な事業を受信していきたいと思います。
一方で、地域を拠点に文化的芸術的な活動をされている方が大勢いらっしゃいます。
そんな方々の活動を自主文化事業でご紹介できればいいなと思います。同じ水を飲み、同じ陽を浴び、同じ風に当たる方々と地産文化を発信していきたいと思います。心に沁み込むように観賞できるかもしれません。
地産地消ならぬ「地産知賞」を実践していきたいと思います。